令和3年5月に農林水産省により食料・農林水産業の生産力向上と持続性の両立に向けて策定された「みどりの食料システム戦略」。これを踏まえ、「ゆめぴりか」ブランドの更なる価値向上へ向けた取り組みが、生産現場の実態を加味しながら始まっています。
国内の農林水産分野の温室効果ガス排出量の3割弱は稲作が占めており(図1)、二酸化炭素の約25倍の温室効果があるメタンが主で、湛水した水田土壌が還元状態になり、酸素のない状態で活発に活動するメタン生成菌が、有機物を分解する過程で発生。稲わらのすき込みはメタン発生を高めることが分かっています(図2)。
「北海道米の新たなブランド形成協議会」では、「ゆめぴりか」における良質米の生産と環境負荷軽減に繋がる取り組みとして、水田から発生する温室効果ガス(メタン)の削減に向けて、収穫後稲わらの「秋すき込み」・「搬出」を励行しています。
※メタンは同量の二酸化炭素と比較して25倍の温室効果があると言われております。(温室効果ガスインベントリより)
「ゆめぴりか」における 「秋すき込み」・「搬出」 の実施率は、2021年産51%から、2022年産69%に上昇し、目標としていた70%をほぼ達成。前年と比較すると温室効果ガス(メタン)の削減量は約1割と見込まれます。
※北海道米の新たなブランド形成協議会事務局調べ
稲わら搬出・秋すき込みに取り組むことで、良質米生産と環境負荷低減による持続的な米生産に繋がります。
環境負荷低減を目指し、目標値を掲げて、稲わら搬出・秋すき込みに取り組んでいます。